母と私の着物ぐらし

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2泊3日の入院<介護タクシーで帰宅>

我が家のように、母とやせっぽっちの娘という家族構成にとって、介護タクシーは本当に、ほんとうにありがたい存在です。

 

ストレッチャーで移動も可能なようですが、母は、車椅子での移動となりました。

全て、担当医の指示です。

おそらく、お値段も違うのではないかと思います。                  

          

来て下さったのは、がっしりした若い青年!

体と笑顔で、私たちに安心感をくれます。

母を支えて、ベットから車椅子に移して下さいました。

 

         

 

車に向かったのですが、

あれ?ひとり?

 

”あのぉ、母の寝室は2階で、そこまで運んで頂きたいんですけど、、、”

 

”聞いてなかったです。わかりました。応援を呼びますね。料金が上がりますけど、ご了承下さい”

 

ああ、2階まで運んでくれるんだぁ~。

ありがたやぁ~

 

母に

”2階まで運んでくれるって、今、もうひとり、応援を呼んでくれているところ”

 

”ひとりでも、ふたりでも、呼んでもらいなさい”

 

いいよねぇ~。母の、この殿様的なご意見

そうよねぇ。こういうときのために、普段、ケチれるところは頑張ってケチしてるんだもんね。

 

応援は、後から来て下さるということで、取りあえず家に向かいます。

 

”次の交差点を左に曲がると、すぐにまた、右に入る道があるので、右折して、そしたらすぐに、道がvの字に別れるので、左の方へ行って頂いて、あとは道なりにくねくねと御願いします”

 

ややこしいんです、、、

 

”あっ、はい。ナビと同じですね。くねくねですね。解りました!”

 

明るく、爽やかで、ほっとします。

 

応援の方は、道が混んでいるとかで少し遅れるとのこと。

その間に、2度曲がっている階段と、母の部屋を見てもらいました。

 

”はい!OKです。イメージ出来ました” ニコッ

 

そして、重量挙げの選手がするみたいな、ベルトを装着なさいました。

 

応援は、なかなか来ません。

母は車の中、

私たちは、外で、車が来るだろう方向を見つめています。

 

”おのぉ~アイスキャンディ食べますか?”

 

”あっ、じゃあ、済んでから”  ニコッ

 

でも、なかなか来ないので、ジュースをお持ちしました

 

”ありがとうございます”  ニコッ

 

応援の車が到着しました!

万歳をして喜ぶ人のイラスト(女性)

が、降りてきたのは

 

   おじいちゃん・おばあちゃんのイラスト

どう見ても、私よりずっと年上の、おじいさんとおばあさん

しかも、お婆さんは小柄

 

大丈夫ぅ?

 

急な依頼で、人の手配が出来なかったようです。

彼のご両親かな?

親子さんでしている介護タクシーの会社なのかな?

 

もう、託して祈るのみ

ご年配者 = 経験を積んだ人

信じます!

 

基本、救急車の方が下ろして下さった方法と同じです。

布のタンカーに母を固定してあげます。

 

車椅子から布への移動に、この小柄なお婆さん、頑張りました。

 

”はい。手を組んで、私の首に回して下さい”

 

素直に従う母。

 

青年、おじいさん、おばあさんで、布にくるまれた母を持ち上げます。

少しも役に立っていない私が続きます。

 

無事に、ベットに連れて行って下さいました。

 

ありがとうございます!

 

約束のキャンディー! 味違いで3本!

ペットボトルのジュース! 味違いで3本!

 

感謝の気持ちを少しでも表したい私。

 

”大勢でおしかけたちゃってすみません” と、お婆さん。

 

”いえいえ、本当に助かりました。ありがとうございます”

 

車が見えなくなるまで、玄関でお見送りしました。