我が家のように、母とやせっぽっちの娘という家族構成にとって、介護タクシーは本当に、ほんとうにありがたい存在です。
ストレッチャーで移動も可能なようですが、母は、車椅子での移動となりました。
全て、担当医の指示です。
おそらく、お値段も違うのではないかと思います。
来て下さったのは、がっしりした若い青年!
体と笑顔で、私たちに安心感をくれます。
母を支えて、ベットから車椅子に移して下さいました。

車に向かったのですが、
あれ?ひとり?
”あのぉ、母の寝室は2階で、そこまで運んで頂きたいんですけど、、、”
”聞いてなかったです。わかりました。応援を呼びますね。料金が上がりますけど、ご了承下さい”
ああ、2階まで運んでくれるんだぁ~。
ありがたやぁ~
母に
”2階まで運んでくれるって、今、もうひとり、応援を呼んでくれているところ”
母
”ひとりでも、ふたりでも、呼んでもらいなさい”
いいよねぇ~。母の、この殿様的なご意見
そうよねぇ。こういうときのために、普段、ケチれるところは頑張ってケチしてるんだもんね。
応援は、後から来て下さるということで、取りあえず家に向かいます。
”次の交差点を左に曲がると、すぐにまた、右に入る道があるので、右折して、そしたらすぐに、道がvの字に別れるので、左の方へ行って頂いて、あとは道なりにくねくねと御願いします”
ややこしいんです、、、
”あっ、はい。ナビと同じですね。くねくねですね。解りました!”
明るく、爽やかで、ほっとします。
応援の方は、道が混んでいるとかで少し遅れるとのこと。
その間に、2度曲がっている階段と、母の部屋を見てもらいました。
”はい!OKです。イメージ出来ました” ニコッ
そして、重量挙げの選手がするみたいな、ベルトを装着なさいました。
応援は、なかなか来ません。
母は車の中、
私たちは、外で、車が来るだろう方向を見つめています。
”おのぉ~アイスキャンディ食べますか?”
”あっ、じゃあ、済んでから” ニコッ
でも、なかなか来ないので、ジュースをお持ちしました
”ありがとうございます” ニコッ
応援の車が到着しました!

が、降りてきたのは

どう見ても、私よりずっと年上の、おじいさんとおばあさん
しかも、お婆さんは小柄
大丈夫ぅ?
急な依頼で、人の手配が出来なかったようです。
彼のご両親かな?
親子さんでしている介護タクシーの会社なのかな?
もう、託して祈るのみ
ご年配者 = 経験を積んだ人
信じます!
基本、救急車の方が下ろして下さった方法と同じです。
布のタンカーに母を固定してあげます。
車椅子から布への移動に、この小柄なお婆さん、頑張りました。
”はい。手を組んで、私の首に回して下さい”
素直に従う母。
青年、おじいさん、おばあさんで、布にくるまれた母を持ち上げます。
少しも役に立っていない私が続きます。
無事に、ベットに連れて行って下さいました。
ありがとうございます!
約束のキャンディー! 味違いで3本!
ペットボトルのジュース! 味違いで3本!
感謝の気持ちを少しでも表したい私。
”大勢でおしかけたちゃってすみません” と、お婆さん。
”いえいえ、本当に助かりました。ありがとうございます”
車が見えなくなるまで、玄関でお見送りしました。