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歩々庵だより~5月の茶事<その7 薄茶>

後炭は省略して、薄茶にさせて頂きます。

 

 

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座布団が出ます(歩々庵では、初座から座布団が出ています)

そして、たばこ盆、お菓子となります。

 

<お菓子>

 

 

塩瀬総本店さんの 都鳥

 

”この鳥、なんだか解る?”

”ええと、、、アヒルか?”

 

優秀な理科系の方の、こういうところ、可愛いですよね 

 

別のお客様が

”ミヤコドリ” とお答え下さいました。

 

 

このお盆には魚が彫られてあります。

水が澄んでいて、泳いでいる魚が見えるというイメージです。

 

 僕たち、大きくなって、このお魚を食べちゃうんだからっ!

 ねっ!頑張ろう!僕に付いてきて! 

と、先頭の子が言っています(妄想)

 

 

続いて、これ

 



百人一首サブレです

 

床に飾った本物の百人一首と見まがいます。

大きさも同じくらいです。

 こちらが本物

 

 

 

 

茶杓

 

今回、お薄ではお正月早々にお茶の先輩から送って頂いた茶杓を使わせて頂きました。

 

 

左側のつるんとした方

イチイの木で作られた茶杓です。

 

イチイは一位と書きます。

仁徳天皇がこの木で笏を作らせたところ、その美しさに感激して

最高位の<正一位>の名前を付けられたという伝説があります。

 

学業や商売で一位になることを祈願して植えられたりと

縁起の良い木です。

 

日光二荒山神社のように御神木になっている木も多いとのことです。

 

さらに

別名が多い木なのですが、そのひとつにアララギがあります。

 

アララギから連想されるのは、アララギ派

偶然にも、この頂いたイチイの茶杓も短歌との関わりがありました。

これにはビックリ!!!

 

頂いた美味しいお菓子からヒントを頂いた今回の茶事の趣向。

また、お茶の先輩から送って頂いた茶杓を通じて、先輩に応援して頂いたようにも感じられました。

良いご縁を頂いておりますことに感謝致します。

 

<茶碗>

 

濃茶同様、薄茶用の茶碗もお客様の人数分ご用意しました。

 

和歌を連想出来る物を選びました。

 

1碗目 八橋

 

 

唐衣(からころも)着つつ慣れにし つましあれば

     はるばる来ぬる 旅をしぞ思ふ

 

2碗目 富士

 

 

田子の浦に うち出でてみれば 白妙の

     富士の高嶺に 雪は降りつつ

 

この短歌、朝日新聞の好きな百人一首を投票して下さい企画の1位です。

 

 

母の店のお客様で、陶芸を趣味とされている方に作って頂いた茶碗です。

”初釜に使いたいから、富士山のお茶碗が欲し~い” 

の、私の要望に応えて下さったものです。

 

 

3碗目 忍ぶれど

 

 

しのぶれど 色にでにけり わが恋は

     ものや思うと 人のとふまで

 

これは、バレンタインの趣向で茶事をするときに作って頂いたものです。

奥様がお習字の先生と伺っていたので、

”忍ぶれどって奥様に書いて欲しいの。で、恋心を思わせる色を添えてね”

(それが、赤い横の線となったのですが、、、)

というお願いをしたのでした。

 

さらに

”上から見たら、ほんのりハート型にして欲しいの”

で、こうなっています。

 

 

お茶碗の正面を避けてお茶を頂くときに、このハートの尖ったところに口を付けて頂けたらと思います。

 

4碗目 梅(飛び梅

 

 

東風吹かば 匂いおこせよ梅の花

     あるじなしとて 春な忘れそ

 

梅だけでは無く、藤も有名な亀戸天神も、母とお花見に行けるほどの場所にあります。

 

浅草でバイトをしているためか、短歌の中でも、ぐっと業平寄りになりました。

最後に、学問の神様菅原道真にも敬意を表して、この茶碗を選びました。

 

何しろ、道真様は、平将門崇徳天皇と並んで、日本三大怨霊なのだそうです。

敵に回してはいけません。

 

今回の歩々庵だよりはこれで終了です。

長々お付き合い下さり、ありがとうございました。