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歩々庵だより~5月の茶事<その3 寄付>

5月24日(土)茶事当日となりました。

 

 

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お掃除さえも楽しい茶事の準備ではありますが、

前日ともなりますと、というか、前日にならないと出来ないこと

もっと言うと、当日でないと出来ないことって山ほどあって、

あたふたと過ごします。

 

お客様には、今回の趣向は<短歌>であることをお知らせしてあります。

 

出席のお返事に

罰ゲームで、短歌を詠めとかは勘弁してくれ!と添えてありました。

 

しませんよ。そんなこと。

また来たいと思って頂くことが最大の目標なんですから。

 

私の趣味ではありますが、お客様がいらして下さらないと成り立ちません。

一人ではどうにもならないのです。

 

ご出席のお客様には本当に感謝しております。

 

 

<寄付>

 

狭い我が家

いつものように、寄付はリビングです。

サイドボードの天板が床代わりです(しかも端っこ)

 

 

弄花香満衣 花を弄すれば香衣に満つ

 

花に触れていると、その花の香りが衣に移ると言う意味です。

 

禅語ですので、深い意味もあります。

環境によって、自分も変わっていく、朱に交われば赤くなると言った意味と

花に触れたからこそ、香りが衣に満る

積極的に交わったからこそ、結果が現われるのだという意味もあるそうです。

 

私は、この色紙から連想してしまう短歌があります。

 

 五月待つ花橘の香をかげば昔の人の袖の香ぞする

                        (伊勢物語

 

飾ってあるのは貝合せです。

お茶の先輩のTさんから頂いた物で、これは伊勢物語の場面を描いたものです。

 

 

東下りの途中、三河国の八橋で、カキツバタが見事に咲いているのを見て

カキツバタという五文字を和歌の各句の頭文字に置いて、旅の気持ちを読むことになりました。

 

唐衣(からころも)

着つつ慣れにし

つましあれば

はるばる来ぬる 

旅をしぞ思ふ

 

ちなみに、このお盆にのっているのは乾飯で、

この和歌に涙したために、その涙が落ちて乾飯がふやけてしまったのだそうです。

 

 

 

井戸のそばで男の子と女の子が仲良く遊んでいる様子が描かれています。

 

筒井筒井筒にかけしまろがたけ

      過ぎにけらしな妹みざるまに

 

井戸の囲いと高さを比べた私の背丈も、囲いの高さを過ぎてしまったようです。

あなたと会わないでいるうちに

 

 

本席の軸<風光日々新>の箱の蓋と

茶杓<泉声>の箱の蓋も飾りました。