ご両家お顔合わせのお席でした。
先に、主人公のお二人がお出でになりましたので、今日のご予定を伺います。
”ご挨拶をなさるのは、乾杯の前になさいますか?
乾杯をなさってから、ご挨拶をなさいますか?”
”・・・・・・・”

ーーーえっ?どうするの? どうするのよぉ~
”ご挨拶が済まれてから、お飲み物をお伺いに参りましょうか?”
”どうしようかなぁ~”

ーーーう~ん、お考えがまとまるまで、お待ちしたいのですが
今は、一部屋一人の担当ではないので、お隣のお部屋も気になるのよぉ。
”では、ご両親様がお出でになるまで、まだお時間があるようですので、ゆっくりお考え頂いて、後ほどご指示下さいませ”
”はい” と、お返事なさったのはお嬢様

ーーーわお、笑顔がなんてお可愛らしいの♡
”今日は、大切な大切な日でございますものね。何でもお申し付けくださいませ”
”ありがとうございます” と、またまた笑顔のお嬢様
”どうしようかなぁ~” まだ悩んでいるお婿さん
~~~~~~~~~~~~~~
ご両親様がいらっしゃいました。
個室は椅子席なのですが、以前は畳の間だったので、お靴を脱いで頂くシステムです。
時々、足下ばかり気になさって、編んだ竹で囲われている入り口の電灯に頭をぶつける方がいらっしゃいます。
お母様が靴を脱いだ場所が、その電灯に近かったので
”こちら、お気を付け下さいませ。頭をぶつける方が多ございます”
と、申し上げると
ご一緒にいらした、息子さんが、電灯を腕で隠すようになさって、
もしもの場合のお母様の頭を守るような体制をおとりになりました。
お母様の頭がその腕に当たりました
”ほら、だから、今、注意してもらったんじゃん” (← とっても優しい言い方)
なに!これ!
恋人同士ぃ?みたいじゃないですかっ!
男の子は、気むずかしいところがあるので、育てるのは、女の子に比べて苦労があるとか聞いたことがあるのですが、
いいなぁ~頑張って育てると、こんなに優しくて頼りがいがあるのですね。
この息子さんは、本日の主役のお婿さんの弟さんでした。
お飲み物をお出しして、その後、ご挨拶があるとのことでしたので
”ご挨拶が終わりましたら、お知らせ下さい。お料理をスタートさせて頂きます”
と、申し上げると
お婿さんが
”では、5分後に”
これ、けっこう大変なご指示です。
先付、前菜は、ご来店と同時にある程度の用意は出来ているのですが、
板場は、他のお客様のお料理も準備しているので、時間を決められてしまうと、
時計を見たり、板場の動きを見たり、、、
4分過ぎくらいに
”失礼致します”
恐る恐るお部屋に伺いました。
と、先ほどの優しい弟さんは、いわゆるいいね!のポーズを返して下さいました。
完全に私の気持ちを解って下さって、ありがたいわぁ~
っていうか、いいわぁ~この子♡
魂は抜け出て、彼をハグしてました。
その後も、なぜか、生ビールの泡が落ち着かないので、私が扱いに困っていると
”あっ、大丈夫です。飲んじゃいます”
って、すばやく一口飲んで下さいました。
感じいいぃ~
この弟君にも、素敵なご縁がありますように!
出来れば、また、ここでお顔合わせをして頂けたら嬉しいです。