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仲居さん日記88~ダンディなお祖父様再び

以前、お帽子がカッコ良かったお祖父様の事、書かせて頂きました。

 

 

hohoan.hatenablog.com

 

先日、このご家族様が再びご来店下さいました。

 

一年前の事ですので

と、いうか、近頃、記憶力が欠如しているので、直ぐには気づかず、、、

 

ただ、お祖父様のお顔だけは覚えていました。

良い印象とともに、、、

 

お飲み物を伺います。

 

一番お若い爽やかな青年(前回の主役の20才のお孫さん)が

”僕は、梅酒をロックで!”

と、元気いっぱい

 

可愛い♡

 

”はい!若旦那様は梅酒でございますね”

 

なんか、いじりたくなる

ワンコをくちゅくちゅってしたくなる可愛さ

 

いかにも末っ子って感じです。

 

と、お母様が小さなお声で

”僕も若旦那ですって、言いなさいよ”

と、もう一人の息子さん(お兄様)に囁きます。

 

ご長男は、優しそうなイケメン

ご次男の方がひと回りからだが大きくて、明るくて爽やか

 

”こちらの若旦那様は、何になさいますか”

 

”はい、僕は梅酒のソーダ割りで

ロックは、ちょっと僕は無理、、、”

 

 

仲の良さそうなご兄弟です。

 

 

お飲み物をお配りしているときです。

あっ!

 

      中折れ帽のイラスト

窓辺の棚にお帽子発見!

 

そうだ!そうだ!

ブログにも書かせて頂いたあのご家族じゃないのっ!

イヤだわ。すぐに解らないなんて

 

”おのぉ~

以前、ご来店頂いたときも、私が担当させて頂きました”

 

お祖父様

”いやぁ~覚えててくれたの。嬉しいなぁ”

 

ほほあん

”はい、お父様のお帽子がカッコ良くて、記憶に残りました”

 

お祖父様

”実は、うちの若旦那がお姉さんのこと覚えてて、さっき、そう言ってたんだよ”

 

”まあ、若旦那様、ありがとうございます”

 

記憶をたどります

 

”確か、お兄様は、遠くからお出でになったと伺いましたが、今日も遠くからお出で下さったのですか”

 

”よっく、覚えているねぇ”

 

良い感じぃ。今日も楽しいお仕事で幸せ♡

 

 

お祖父様、お年頃になったお孫さんの結婚式に備えて

”ヅラ作ったんだよ”

だそうです。

 

そこで、娘さんである若旦那様のお母様が

”今どき、結婚するかどうかなんてわかんないんだよ。

まして結婚式なんてしないかもしれないし”

と、前回同様、遠慮なしの父娘の会話

 

お祖父様

”そうなのかぁ。せっかく作ったんだし、しろよ、結婚”

 

楽しそうに、お食事は進みます。

 

 

 

話は、変わりますが

お酒を1合でご注文頂く場合、私は、なるべく口までいっぱいに入れたいです。

 

      日本酒のイラスト

 

これは飲んべいの性らしく

同じくお酒好きの仲居さんのJ子さんも、

”私も口まで入れちゃいます” って言ってます。

 

なので、このご家族だから特別と言うのでは無く、

いつものように、いっぱいに入れて、持って行こうとすると

 

こぼちゃんが

 

”それ、多いです!”

 

んんん~

こぼちゃんは、社員さんだから、こういうところ、管理するんです。

 

そして

 

減らされた

 

困った

 

お替わりのお酒です。

先ほどお届けしたものと、だいぶ様子が違います。

これ、私がお客さんだったら気付きます。

飲んべいってそんなもんです

 

さっき、あんなに良い感じだってのに、このケチ臭いお銚子持って行くのイヤだなぁ

 

お銚子を、テーブルに置く瞬間まで、ぐずぐずとしていたのですが、

思い切って

”すみません。見張られちゃってて、いっぱいに入れられませんでした”

 

若旦那様

”おお、そんな内部事情をぉ~" と大笑い

 

お父様(お祖父様の娘婿)が 

"大丈夫ですよ。さっきのが多かったんですね”

と、笑顔でおっしゃって下さいました。

 

っていうか、やはり、量が少ないの、お気づきですよね。

 

 

リピーター様であることをこぼちゃんに報告します。

お見送りの際、自ずと態度が変わるので

 

”美味しいから、また、来ますとおっしゃって頂きました”

 

こういう時、こぼちゃんは

仲居さんの私に

”ありがとうございます” って言うんですよね。

 

まるで、ほほあんさんのお陰ですって感じなんです。

 

もうぉ~、おばさんキラーなんだから

 

お酒の量を、ケチ言うけど、やっぱり、こぼちゃんは可愛い