ご両家お顔合わせのお席を担当しました。
お部屋にご案内して、お靴を揃えておりますと、お婿さんが、お部屋から出ていらっしゃいました。
皆様と同時に私がお部屋に入らなかったので、あれ？何してんの？って思われたのでしょうね。
そこに私がおりましたのを確認すると、何もおっしゃらず、ニコッとされて、お部屋の中へ戻られました。
なんか、可愛い♡
”失礼致します”
"本日は、ご両家お顔合わせ、おめでとうございます”
"ありがとうございます”
先ほどのお婿さんに
"ご挨拶なさいますでしょ。乾杯の前になさいますか？後になさいますか？”
”ええっ～、ラフな感じでしようと思ったんですけど、挨拶かぁ
ああ、じゃ、乾杯の前にします”
お嫁さんのお父様に向かって
”ご挨拶があるそうでございます”
と、申し上げますと
"プレッシャーかけてくるなぁ～” と、お婿さん
この、ひと言で、皆さんが笑われて、和やかになりました。
このお席、大丈夫ですね。
きっと、お食事を楽しんで頂けるでしょう。
"頑張って下さい。
お済みになりましたら、お飲み物をお伺いに参りますので、お呼び下さいませ”
と、
ベルは、予想よりも遙かに早く鳴りました。 （笑）
伺いますと、お婿さんが皆さんの飲み物を取りまとめて、ご注文下さいました。
ちゃんと、取り仕切っていらっしゃいます。
頑張っていらっしゃいますね♡
乾杯の瞬間もお写真に納めさせて頂きました。
良い感じです。
和やかにお食事が進んで、揚げ物になりました。
ここで、ほほあん、やらかしました。
先日までの揚げ物は、鮎をタデの葉とともにお味が付いた揚げ物になっていました。
本日の揚げ物はメヒカリです。別物です。
でも、ここで、これもお味が付いていると、なぜか思い込んでしまったほほあん。
"お味が付いております！（きっぱり）” と、言いながらお出ししてしまいました。
裏にもどると、しっかりもののＭちゃんが、
”ほほあんさん！出汁！”
”えっ！これ、出汁付くのっ！”
慌ててお部屋にもどります。
出汁がこぼれないように、注意しながらのダッシュ！
"申し訳ありません！”
少し、声が大きめ
お嬢様は、メヒカリをお箸で挟んだまま、固まってしまわれました。
間に合ったみたいです。ギリギリですが、、、
"出汁が付くようでございます！”
皆様失笑。
お嬢様だけが、なぜか爆笑。
お出汁をお配りしておりますと、お婿さんが
"お味が付いておりま～す”
と、ナント！私の口まねを！
あ～、これって、ご挨拶にプレッシャー掛けたことへの仕返しってやつですね。
まあ、いいです。
そのお陰で、皆さん、笑って許して下さったし、
ドンマイ！
って、私が言うことじゃないけど、、、
無事に、婚姻届への署名も済まされ、お帰りの前にお写真を撮られると言うことで、お呼びがありました。
”主役のお二人には椅子に掛けて頂いて、ご両親様が、お見守りの感じで左右にお立ち頂くというのが、多いパターンでございますが”
”いいですね。そうしましょう”
ところが、お婿さんが、椅子をテーブルに寄せてしまわれましたので
”あっ、お二人は、お座り下さい”
と、申し上げると
"何を聞いていたんだっ！！！”
と、お嫁さんのお父様
”えっ、そんなに叱られる”
と、思ったままが口に出てしまったほほあん
”厳しいんです” と、お嬢様は苦笑い
お父様も苦笑い
でも、写真撮影は、笑顔でパチッ
ここで、
”とっても良いんですけど、少し固いので、
お父様！面白いこと言って下さい！”
叱られたお婿さんの代わりに、むちゃぶりの仕返しをしておきました。
結果、面白い写真が撮れましたよ。
