昨日、15日(土)に我が家でお茶事をしました。
ひどい雨の中、お出で下さったお客様には心より感謝申し上げます。
反省点も数々ありますが、お陰様で準備段階からずっと楽しませて頂きました。
我が家は、ごくごく小さな家です。
そこに念願の炉を切った時のことはずっと以前に書かせて頂いております。
良かったらご覧下さい。
寄付
と、言いましても、リビングです。
床代わりのサイドボードの上に色紙と、本席のお軸のお箱と、茶杓のお箱を荘りました。
薫風自南来 (くんぷうみなみよりきたる)
薫風というと、5月のイメージです。
しかも、この爽やかさは炉の名残りよりも、初風炉の方が相応しいかなとも考えました。
でも、これの他に何?と、考えが浮かばなかったのと、手持ちのお道具をなるべく使いたいという気持ちもありました。
今回、本席のお軸は、雲出洞中明を使おうと決めていたので、爽やかな風が洞の奥深くまで吹いて、中の空気を清らかにしてもらいたい。
本席との繋がりを思えば、これも有り!としました。
歩々庵ルール
お正客や席順は、折据(おりすえ)を回して、札で決めて頂きます。
テーブルの上の文箱を置いておきます。
お懐紙やお扇子は、本来お客様がご自分でご用意なさるものですが、我が家の場合はお茶は、歩々庵のみという方が多いので、私の方でご用意致します。
ただ、白いソックスは皆さんがお持ち下さり、きちんと履き替えて下さいます。
これも嬉しいことです。
ある日、気付いたら、この文箱にプリントが入っていました。
お茶事の流れが書かれているものです。
わざわざコピーしてお持ち下さった真面目さが、とても嬉しかったです。
どうせ、またここで使うからということで、黙って置いていかれたのでしょうね。
見つけたときは笑いました。
楽しく過ごして頂くことが、一番の目標です。
なるべくお楽に。
と、いうことで、これを使って頂きます。
元々は、髪をゆったときの箱枕のようなものだったのですが、そこの真ん中にタオルを入れて、これをお尻の下に使って頂きます。
普段、畳に座ることも無い生活をされていらっしゃるので、畳に座るのは苦痛に感じられるといけません。
これと、座布団で、なんとか耐えて頂いております。
お茶事の亭主のコーデ
遠山を染めた訪問着です。
金で霞が描かれています。
緑っぽく光る金糸の袋帯を合せました。
名物布にあるような有名な柄が色紙のように織り込まれています。
蜀江文、荒磯、角倉、七宝など
帯揚げは、着物の地色のグリーンと相性の良いオレンジ、訪問着なので絞りを選びました。
帯揚げにも格があります。
訪問着の格には、絞りや刺繍のあるものが相応しいと思います。
逆に、紬類には絞りはあまり合いません。
帯締めは、母が作ってくれた丸ぐけです。
つづく