~絽の着物に帯2種
6月は単衣の時期です。
着物は季節を少しだけ早く取り入れるのが、おしゃれと言われますが、その日の天候にもよります。
月末であれば、絽をお召の方が多いと思いますが、梅雨寒のような日は単衣の着物が良い様に感じます。
夏の着物では、絽に紗が代表的ですが、そこにも違いがあります。
着物の格で言うと、絽は染の着物で格が高く、紗は織の着物で格が下がります。
以前、大島紬のことを触れさせて頂きましたが、紗は大島紬と同じくおしゃれ着に過ぎません。
着る時期も少し違いがあります。
絽は薄物の時期である7月8月の間、更には、6月の末ころからお召し頂けます。
紗は、盛夏のものとされています。
盛夏は、7月中頃から8月中頃を指します。
これが、いわゆる決まり事と言いますか、諸先輩方がなさってきたやり方です。
でも、ここ何年かの猛暑など、以前とは気候が変わっています。
自由度があっても良いと思います。
今回の私の着物はポリエステルの縦絽です。
生地はこんな感じ。
~23日
柄の大きな小紋で、色は渋めなものが好みです。
帯は麻の名古屋帯です。麻は夏の素材です。
描かれているのは、鮎!でしょう。
清流に鮎ですね。
着物の笹を意識して、小物は淡いグリーンを合せました。
帯揚げは絽。
帯締めも夏用の物です。薄茶も織り込まれています。
~24日
帯を羅(ら)の名古屋帯を合せました。
透け透けで、いかにも夏の帯という感じです。
露芝が織り込まれてあります。
小物は、オレンジを選びました。
この、帯締めですが、片側だけに水色が使われていて、使い勝手が良いです。
この水色があることで、ブルー系の着物にも寄りそってくれます。