コロナは、色々なところに悪影響を及ぼしています。
茶道への影響もはかり知れません。
濃茶って、本来は回し飲みなんです。
つまりは、一碗の濃茶を数人で頂くのです。
裏千家のホームページでは、お一人づつに濃茶を点てる<各服点>をご紹介下さっています。
今後は、この方法を好まれる方が多くなると思います。
母の店を手伝っていた頃は、金曜日に夜遅く帰宅し、翌土曜日に頑張って起きて、大寄せのお茶会に出かけたりも致しました。
その季節に合わせたお気に入りの着物を着て、出席するのが楽しみでした。
今日の着物は、春のお茶会用に仕立てた桜の訪問着です。
生地はツルっと光沢のある綸子です。
お茶会用の着物は、華美にならないように、品よく見えるものを選んでいます。
肩の辺りは、淡い薄紫で、裾の方に向かい少し濃い色になっていきます。
胸元や肩、袖には桜の花びらが舞い、裾の方には花筏が浮かんでいます。
青海波の袋帯を合せました。
この帯は、紫、緑、オレンジ、水色、黄色などが使われているので、どんな色の着物にも合せやすく、重宝しています。
白っぽい着物に、銀の帯は品よくまとまります。
帯締めは赤とローズの間のような色です。蘇芳(すおう)に近いでしょうか。
絞りの帯揚げは、淡いピンクに見えますが、帯の下に入る、真ん中の絞りの無い部分は、帯締めと同じ色合いになっています。