母と私の着物ぐらし

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仲居さん日記33~お仲間編

同調してもらえる喜び

 

先日、久しぶりに仲居さんのバイトに行ってきました。

 

お部屋のご予約を2組様頂いておりましたので、仲居さんは2人でした。

このところ、ずっと1人体制で、淋しかったので、30分遅れで、Kさんが”〇〇さん!おはようございます。”と、声をかけてくれた時は、知らなかったのでビックリ!

そして、やはり、ほっとします。

 

只今、仲居さんは4人。

Kさんは、ただひとりの私の後輩です。

とはいっても、色々なお仕事の経験もありますし、テキパキと明るくお仕事される方です。

奥様であり、3人のお子様のお母様でもあります。

 

こういう頑張っている方には、敵わないなぁと、いつも少し凹みます。

 

        

       

まあ、私は私ですし、私が出来ることをするしかありません。

 

でも、たまにはお人様と自分を比較することも大事ですね。

ここ、私は出来ていないなぁとか、そっか、こうした方がいいよねとか、参考になります。

 

Kさんが入られた時に、私が着物の着方をお教えしました。

そのこともあって、Kさんはこんな私をちゃんと先輩だと思ってくれているようです。

 

板長に ”帯、変だよ。”と言われたときも、

”〇〇さんに見てもらいま~す。”と、私のところに来てくれます。

 

何か、、、可愛い。

        

 

でも、帯はそれほど変でもないのです。

ちょっと、からかいたくなるキャラなのでしょう。

 

確かに、最初の内はなかなか上手く着ることが出来ませんでした。

 

丁度その頃に、母の店のお客様に(母は新橋のママさんでした)母と私と、私のバイト先でお昼をご馳走になる機会がありました。

 

その時、母に

”まさか、お前が着付けを教えた人って、あの人?教え方が悪いとしか言えない。”

と言われてしまいました。

 

ガ~~~ン!

 

 

他にも着付けを教えられる人は居たのに、社員さんに”教えてあげて下さい。”などと言われて、調子に乗って受けてしまいましたが、ご辞退すれば良かったのかもしれません。

 

慣れないなりに、頑張って着物を着ている人の方が、教えるのはきっと上手なのです。

 

ところが、だいぶ前から、Kさんは、すっかり着物に慣れて、綺麗に着るようになりました。

私は、思わず、お尋ねしてしまいました。

 

”あの後、何方かに教えてもらったの?”

 

”いいえ、〇〇さん教えてもらっただけですよ。”

 

ーーーああ、そうなんだぁ。慣れたってことなのね。

 

今では、すっかり着物がお似合いです。

 

”着物、本当に綺麗に着るようになったねぇ。”

 

”わぁ~〇〇さんにそう言ってもらえると、嬉しいです。〇〇さんのお陰です。”

 

ーーーそう思ってくれているんだぁ。本心ぽいし、、、良かった。

 

 それから、

”〇〇さんが、お客様が入るおまじないに、おしぼり受けをセットしていたじゃないですか。私も真似していたら、これが結構な確率でお客様が入られるんです!” と。

 

コロナ禍でご来店下さるお客様は、一組のことも、0のこともあります。

それで、私がそんなおまじないを始めたのですが、その話をしたことすら忘れていました。

根拠のない私の行動を真似してくれたなんて、少し驚きました。

そして、ちょっと嬉しくなりました。

 

 

母と二人の生活ですと、ダメ出しばかりです。

 

母は、この歳になった娘を、もっとちゃんとした人間になるように教育しなければっ!と思っています。

 

さすがに、最近は ”ありがとう。”とよく言います。

でも、それ以上に

”お前が一生懸命してくれているのは分かるけど、いちいち気に入らない。” と言うことの方が度々です。

 

久しぶりに、バイト先でお仲間とご一緒になって、同調してもらって、ありがたいほど気持ちが楽になりました。

 

ブログのコメントでも、いっぱいお力を頂いております。

 

同調してもらうって、生きていく上でとても大事なことなのかもしれません。

 

”〇〇ちゃんは、全然、悪くないんだからね。”と、励ましてくれた人を好きになりましたものね。