同調してもらえる喜び
先日、久しぶりに仲居さんのバイトに行ってきました。
お部屋のご予約を2組様頂いておりましたので、仲居さんは2人でした。
このところ、ずっと1人体制で、淋しかったので、30分遅れで、Kさんが”〇〇さん!おはようございます。”と、声をかけてくれた時は、知らなかったのでビックリ!
そして、やはり、ほっとします。
只今、仲居さんは4人。
Kさんは、ただひとりの私の後輩です。
とはいっても、色々なお仕事の経験もありますし、テキパキと明るくお仕事される方です。
奥様であり、3人のお子様のお母様でもあります。
こういう頑張っている方には、敵わないなぁと、いつも少し凹みます。
まあ、私は私ですし、私が出来ることをするしかありません。
でも、たまにはお人様と自分を比較することも大事ですね。
ここ、私は出来ていないなぁとか、そっか、こうした方がいいよねとか、参考になります。
Kさんが入られた時に、私が着物の着方をお教えしました。
そのこともあって、Kさんはこんな私をちゃんと先輩だと思ってくれているようです。
板長に ”帯、変だよ。”と言われたときも、
”〇〇さんに見てもらいま~す。”と、私のところに来てくれます。
何か、、、可愛い。
でも、帯はそれほど変でもないのです。
ちょっと、からかいたくなるキャラなのでしょう。
確かに、最初の内はなかなか上手く着ることが出来ませんでした。
丁度その頃に、母の店のお客様に(母は新橋のママさんでした)母と私と、私のバイト先でお昼をご馳走になる機会がありました。
その時、母に
”まさか、お前が着付けを教えた人って、あの人?教え方が悪いとしか言えない。”
と言われてしまいました。
ガ~~~ン!
他にも着付けを教えられる人は居たのに、社員さんに”教えてあげて下さい。”などと言われて、調子に乗って受けてしまいましたが、ご辞退すれば良かったのかもしれません。
慣れないなりに、頑張って着物を着ている人の方が、教えるのはきっと上手なのです。
ところが、だいぶ前から、Kさんは、すっかり着物に慣れて、綺麗に着るようになりました。
私は、思わず、お尋ねしてしまいました。
”あの後、何方かに教えてもらったの?”
”いいえ、〇〇さん教えてもらっただけですよ。”
ーーーああ、そうなんだぁ。慣れたってことなのね。
今では、すっかり着物がお似合いです。
”着物、本当に綺麗に着るようになったねぇ。”
”わぁ~〇〇さんにそう言ってもらえると、嬉しいです。〇〇さんのお陰です。”
ーーーそう思ってくれているんだぁ。本心ぽいし、、、良かった。
それから、
”〇〇さんが、お客様が入るおまじないに、おしぼり受けをセットしていたじゃないですか。私も真似していたら、これが結構な確率でお客様が入られるんです!” と。
コロナ禍でご来店下さるお客様は、一組のことも、0のこともあります。
それで、私がそんなおまじないを始めたのですが、その話をしたことすら忘れていました。
根拠のない私の行動を真似してくれたなんて、少し驚きました。
そして、ちょっと嬉しくなりました。
母と二人の生活ですと、ダメ出しばかりです。
母は、この歳になった娘を、もっとちゃんとした人間になるように教育しなければっ!と思っています。
さすがに、最近は ”ありがとう。”とよく言います。
でも、それ以上に
”お前が一生懸命してくれているのは分かるけど、いちいち気に入らない。” と言うことの方が度々です。
久しぶりに、バイト先でお仲間とご一緒になって、同調してもらって、ありがたいほど気持ちが楽になりました。
ブログのコメントでも、いっぱいお力を頂いております。
同調してもらうって、生きていく上でとても大事なことなのかもしれません。
”〇〇ちゃんは、全然、悪くないんだからね。”と、励ましてくれた人を好きになりましたものね。