お祝い事のお席を機嫌よく担当しておりましたら、<お祝い専門の仲居さん>みたいになっている私です。
先日も、”ご両家お顔合わせのお席なので、○○さん、お願いします。”
と、なりました。
お顔合わせですと、だいたい6名様です。
他の方に比べてテキパキ感の無い私には、大勢様の法事の担当は回ってきません。
ヘルパーさん的なお仕事になります。
お顔合わせの6名様は、私にとって適度なお人数と見なされているという感じです。
そうです。
お顔合わせは、主人公のお二人と、それぞれのご両親様の6名様というのが普通です。
5名様でご予約ということは、、、
お席に着かれてわかりました。
お嬢様側はお母様お一人です。
私は、生後間もなく父を亡くしているので、他人事とは思えない状況です。
お嬢様は心細いのではと思って拝見しておりますと、お嬢様は、愛する未来のご主人さまがご一緒ですし、先様のご両親とも度々お会いになっているのでしょう。自然体です。
お母様は、緊張なさっていました。お気の毒なほど。
どう見ても社交的な方には見えません。
お嬢様のために、絶対に良い関係を作って行かなければならないというプレッシャーのようなものをひしひしと感じます。
しかも、頼りになるご主人はいません。
ーーーお母様!頑張って下さい!残念ですが、お料理を楽しむ余裕はなさそうですね。
乾杯の後、自己紹介をすることになりました。
ーーー自己紹介って大丈夫かな?お二人でご家族を紹介した方が良いのでは、、、
何と!一番手はお母様!
ーーーえっ!順番が違うでしょ。そういうこと苦手そうじゃないですか。
先様のお父様が口火を切って、場がこなれてからが良いのでは。
お母様 - ”母の○○子です、、、、
、、、生年月日は〇年〇月〇日、、、 〇歳です、、、”
ーーーふぅ~~~~やはり、人前でお話しされるのが苦手なんですね。
お疲れ様です。
でも、立て板に水でペラペラしゃべるよりも、ずっと感じ良いです!
その後、お料理を運ぶたびに感じましたのは、先様のお父様も、けしてお話上手な方ではないのですが、御自分がリーダーシップを取らなければ!という感じで頑張っておられました。
会話が弾むというのとは違うのですが、和やかな感じに、私までホッと致しました。
お帰り前にお写真を撮るとおっしゃっるので、お部屋に伺いました。
椅子を2つ並べて、若いお二人が座って、ご両親がお二人を囲むようにお立ちになって撮られる方が多いのですが、先様のご両親様が、お嬢様のお母様を中央にと勧められて、ご夫婦は左右に分かれてお立ちになりました。
さりげないことですが、お優しさを感じました。
きっと、きっと皆さまがお幸せになられると思います。
今日も、良いお席を担当させて頂きました。