9月も末近くになると、単衣を着るのも残りわずかだなぁと感じます。
和装ダンスを開けて、今年の単衣の時期に、つまりは、6月にも9月にも着ることのなかった着物に声をかけたくなります。
一度も外に出してあげないで、重ねておいてごめんね。
着物は、時々は風を通してあげるのが良いといいます。
いわゆる虫干しですね。
でも、日陰の風通しの良いところといっても全ての着物を干すスペースも、時間もありません。
呉服屋さんは ”お召し頂くのが一番のお手入れになります” とおっしゃいます。
お食事や、洋服を買う以外のお買い物は着物を着て行きたいのですが、コロナで仕事と母の病院以外は出かけないので、お気に入りの訪問着の出番が無いのはとても残念です。
さて、飲食店は厳しい状況ですが、ありがたいことに今日もバイトが入っています。
台風接近で大雨の恐れもあります。
何を着ましょうか。
やはり、今日はポリエステルが無難でしょう。
すっかり涼しくなって茶系の着物が似合う季節になりました。
茶とピンクはもともと相性の良い色なのですが、着物の花の真ん中がほんのりピンクなので、馴染みが良いと思います。
帯締め、帯揚げに水色を選んだのは、ピンクとの相性の良さもありますが、花の葉の部分などにブルーが使われているからです。
この着物の柄ですが、椿のようで、辻が花のようで、また、藤のように見えるものもあり、麻の葉と芝も描かれているという盛沢山です。
ここまでになると、描かれている花の季節を考えるというよりも、デザインとして色柄を楽しんだら良いと思います。
雨コートは、裾まであるのが普通ですが、何度も裾を踏んだことがあるので、雨コートの生地で、短めに母に仕立ててもらいました。
小雨でしたら、このままで十分ですし、この形ですと雨降りでなくても普通の和装コートとして着ることが出来ます。
ひどい降りの時は、裾避けを巻きます。
地紋には、蛇の目を広げたような図案が見られます。