母は、一生懸命歩きます。
歩けなくなることの恐怖と戦っているのです。
もう少し、もう少しと頑張るので、突然に座りたくなります。
しゃがみ込むことなんて出来ません。
膝を曲げることが出来ないお年寄りは多いです。
家の近くの都営団地は、緑豊かで、ベンチなども随所にあるので、お散歩コースにさせて頂いています。
でも、母の突然の ”座りたい” に対して、”そこのベンチまで頑張って歩いて” は、ちょっと可哀想で、この要求に対応すべく、椅子付きのキャリーバックを買いました。
母の目は、緑内障がひどいところに、白内障も加わって、かなり見えずらい状態なので、よく見かけるお年寄りの手押し車を自分で押して使うことは出来ません。
私と手をつないでのお散歩となります。
持ち運びの椅子は、低すぎて母が座り辛かったり、私が持ち歩くのに重かったりで、なかなか気に入った物が見つからなかったのですが、このキャリーバックに付いている椅子は、40cm。
トイレの便座と同じくらいなので、膝に粘りが無くなった母でも比較的座りやすいです。
猛暑の今は、日当たりの良いベンチには座れません。これでしたら、木陰を見つけて、どこでも座ることが出来ます。
遠くの病院に通うときは、ホームの電車待ちのときに便利です。
何よりも、”座りたい” にいつでも対応できるという安心感が素晴らしいです。
← 椅子を畳んだ様子
意外にコンパクトです。
母と手をつないで、キャリーバックを引いて、更にスーパーでカートを押すのは至難の業。
このバックは、カートに掛けられるようになっているところが優れものです。
助かっています。
首のコルセットはとても暑いので、その下に保冷剤を巻いています。
保冷材は帽子の中にも入れてあります。
さらにこの度、携帯の扇風機が加わりました。
首に掛けられます。
角度が変えられます。
充電式なので軽いです。
風量は3段階で、強は結構な強さです。
母も気に入ってくれたようです。
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