母と私の着物ぐらし

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アルバイトとぷち介護の母の金言

アルバイトで、日本料理のお運びさんをしています。

土日の他、平日も1~2日働きたいなぁ。しかも昼だけ。

というのが、私の希望です。

気ままに思われるかもしれませんが、理由もあります。

 

まず、母の病院への付き添い。

踊りの先生方の会議へ出席する母の送り迎え。などがあります。

母は、自分のペースでは動けますが、突然の訪問者のピンポンに反応するのは至難の業です。

まして、2階のベットでゴロンしているときなど、母も大変ですが、お玄関先の訪問者にもお待たせすることになってご迷惑になります。

お篭り生活で、より頻繁に利用するようになった宅配便。

もちろん、日にちと時間を設定します。ただ、たまたま設定不可の荷物が、私がちょっと近所の郵便局に行っている間とかに届けられたりするんですね。マーフィーの法則ということでしょうか。

その度に、母は如何に大変だったかを力説し(階段の途中でピンポンの音。しかもあと2段で2階というタイミング)私は、仕方なく謝るということになります。

つまりは、100%母にお留守番をさせるのは可哀想な現状です。

夜は、一人でいるのをとても淋しがります。

 

 

コロナの影響で、閉めていたバイト先のお店が6月から営業開始になりました。

先週は、久しぶりに1日だけお呼びがかかってお仕事させて頂きました。

体がなまりきっていたためか、少し疲れましたが、久しぶりに私も社会の一員なのだという安心感に包まれました。

母と二人のお篭り生活の閉塞感から解放され、しかもバイト代も頂ける。

幸せです。

お客様のご予約は2組。平常でもフリーのお客様は少ないお店です。

お店の今後も大変ですが、私も、ご予約がなければ呼んで頂けないので、実質の失業状態が続くことになります。

お客様への ”お待ちしておりました” は心からのものです。

ご常連のお客様には、”久しぶりに来たけど、来て良かったわ” とおっしゃっていただきました。皆さん、安心して食事のできる場所であれば、外食したいと思っていらっしゃるのだと思います。

彼女さんのお誕生日をお祝いするカップルにもご来店頂きました。

happy birthday と書かれたメッセージプレートに、お祝い分をプラスしたデザートをお出しして喜んで頂きました。

彼氏さんの株も上がった感じがあって、こちらも嬉しいです。

ちなみに、彼氏さんのデザートは通常のコースのものですので、その差は歴然です。

 

そうなのです!事前にお伝え下されば、メッセージの入ったプレートをご用意させて頂きます。

お客様も、ご予約の際は、どういうお食事会であるのかをお店に伝えた方が絶対お得です。

店側と致しましても、万全の態勢でお迎えしたいと願っております。

ご両家のお顔合わせらしいと、あとで気付きましても、 ”だったら、言って下されば良かったのにぃ~” と、とても残念です。

割り箸などではなく、縁起の良い柳箸を寿の箸入れでご用意してお待ち致しますし、おめでとうございます!とお出迎えできますし、コースによっては、お食事を鯛めしにグレードアップのサービスもございます。

他のお店でも、きっと色々と考えているのではないでしょうか。

 

平日の昼は、お昼の定食のようなものもございます。

天丼に茶碗蒸しと小鉢が付いたようなものです。

もともと、ゆっくりとコースのお料理を召し上がる特別な日のお食事のお世話をさせて頂きたいというのが私の希望でしたので、”ランチの天丼はテンション上がらない” と母に申しましたら、”それは、考えが間違っているよ。天丼だって、その人にとっては特別なお食事かもしれないんだから” と言われました。

正しく金言!心に響きました。

確かに、松屋で天丼を食べるのとは違うのです。ただ、お腹を満たすためのランチに選ぶ店ではありません。

何のために長くお茶を習わせてもらったのでしょう。(お月謝母支払い)

一期一会 という大切な教えを形だけのものにしてしまうところでした。

気付かせてくれた母に感謝です。