ある日、思いました。
着物と洋服と両方揃えていてはお金が掛かる。
靴も欲しい。草履も欲しい。バックだって、着物と洋服では違います。
そこで、私は大好きな着物をメインにすることに決めました。
私の着物ぐらしの始まりです。
20代後半の頃のことです。
幸い、母が持っている沢山の着物が一人娘の私にお下がってきますし、私自身もお茶のお稽古用、お茶会用と母に仕立ててもらいました。
この、母が仕立てが出来るというのが大きかったです。
なんせ仕立て代がかかりません。
母には感謝です。
お茶の先輩方にも良いものをたくさん頂戴しております。
お茶を習う方は、やはり着物がお好きな方ばかりです。
いつかはお嬢様にお譲りになるおつもりで大事にお召しになっていらしたのに、お嬢様は、いらないとおっしゃったそうで、お嬢様のためにお作りになった着物や帯まで頂戴致しました。
他にも欲しいとおっしゃった方がいらしたそうですが、その方は、お人形を作るのが趣味で、お人形の着物に使うということでした。
”いらないものと思っても、切り刻まれると思うと淋しくて” とおっしゃって、ありがたいことに私が頂戴することが出来ました。
着物には作ったときの思い出があります。
作ってもらった子供の方よりも、作ってあげた親の方が感慨深いものがあるのかもしれません。
私だけではなく、着物をたくさん頂いたという話は聞きます。
ご本人には派手になってしまったので、喜んで着てくれれば嬉しいとか、片づけたいので箪笥ごともらってほしいとか。
着物に興味がある!着物が着たい!と思われたら、周りに発信すると良いと思います。
御縁のある着物がお手元にくるかもしれません。
近頃、浅草などで着物姿をよく見かけますが、海外からの観光客の方が多いようです。
もっと日本の方が着物を着て下さるといいなと思います。
たくさんの方と ”その着物と帯の取り合わせはいいわね” とか言ったり言われたりしながら、楽しい着物ぐらしをこれからもしていきたいです。
30年以上の着物生活で、感じたこと、また、着付けの事など書いていきたいと思っています。
また、つい母に頼って、着物と帯の合わせ方など聞いてしまうのですが、これまで色々と教えてもらったことを記録するつもりでブログを始めました。