母と私の着物ぐらし

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11月の着物コーデ~14日

雨の心配はありませんが、今日もバイト先は忙しいだろうと思われます。

ポリエステルの着物を選びました。

 

結果、良かったです。

今日は、グラスを洗うこともしていないのに、なぜか袖口が濡れていました。

謎です。

絹の着物でしたら、縮んでしまいます。

洗える着物って、本当に便利です。

 

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お茶のお稽古用に求めた着物です。

これも長く着ています。

ポリエステルではありますが、縮緬風にしぼがあります。

絞り風な柄も入っています。

 

松竹梅の他、菊、椿などが染められています。

菊の咲いている衣更えすぐの10月、お正月に相応しい松竹梅、さらに椿が咲いている3月くらいまでの季節をカバー出来る柄行となっています。

 

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名古屋帯です。

〇の部分は刺繍ではなく織柄です。

 

訂正

 ↑ この織の部分、疑問が残りました。凹凸が無いので、織と思い込んでおりましたが、細い糸での刺繍かもしれません。

皆さんに見て頂けることに感謝しておりますのに、いい加減な発言に反省しています。

 

 

着物の色と、丸く織だされた柄は、オレンジ、グリーン、黄色、水色などありますが、どれも着物に使われている色と引き合っていると思います。

 

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帯揚げ、帯締めはオレンジを選びました。

着物に使われている藤色を活かすのも面白いと思います。

帯締めだけをグリーンにしても良かったかと思います。

 

11月の着物コーデ~13日

今日もバイトです。

私はお部屋の担当をすることが多いです。

それは私の希望でもありますが、ホールの大勢様の対応も、また、たくさんのテーブルに気を配るのも苦手なことを見抜かれているからです。

 

本日、お部屋は法事の後のお食事会と伺っております。

着物は、派手な色目を避けて、紺地の小紋を選びました。

ポリエステルの着物です。

 

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柄は、鳳凰やら七宝やら吉祥柄が染められていますが、柄が小さくて、良く見ないと判りませんし、この色目でしたら法事のお席でも大丈夫かと思います。

 

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紬の名古屋帯を合せました。

お茶の先輩から頂いたものです。

素敵な帯ですが、あくまでもおしゃれ着用です。

小紋に相応しい帯で、訪問着には合いません。

茶色の部分が秋の印象を持って頂けたらと思い、選びました。

 

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ホールでは七五三のお祝いのご予約も入っていました。

そちらをお手伝いすることも考えて、帯揚げ、帯締めの小物類はオレンジにしました。

大人しい色目で選ぶのであれば、水色なども合うと思いますが、紺の着物に水色をあわせると、寒々しい感じになってしまいます。

11月の着物コーデ~11日&12日

先週も着た着物ですが、菊や紅葉が描かれた着物です。

今、着ないでいつ着るの?!

ということで、昨日、今日と、帯を変えて着てみました。

 

ちなみに先週は、地紋だけの赤い名古屋帯を合せました。

 

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帯が無地ですと、着物の柄が目立ちます。

赤と紫は隣り合った色同士なので相性が良いと思います。

 

同じように赤い帯でも、織柄のあるものを合せると

 

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平仕立ての名古屋帯を合せました。

赤い地色に、色づいた葉が描かれています。

着物と帯が溶けあったような印象になります。

 

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紬の帯です。

織の帯ではありますが、あくまでおしゃれ着用です。

小紋にふさわしい帯です。

 

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帯揚げは、着物にも帯にもなじむオレンジを選びました。

帯締めは、着物の紫に合わせて、紫、緑、ベージュの丸組にしました。

緑が入っていることによって、締まると思います。

 

 

もうひとつの帯は、どんな色の着物にも合わせやすい白地の帯です。

 

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紫の着物と、白い帯がくっきりとします。

 

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これも、平仕立ての名古屋帯です。

小紋に相応しい帯です。

 

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小物は、着物の紫を活かすために、帯揚げは赤紫のぼかし。

帯締めは、紫がかったピンクの丸ぐけを選びました。

 

これは、名古屋帯が摺れてしまったので、帯として使うのは引退してもらい、ほどいた生地で母が作ってくれました。

綺麗な生地のところを使って手提げも作りました。

帯も、着物も、たくさんの生地を使って仕立てられています。

そのまま捨ててしまうのはもったいないと思ってしまいます。

 

仲居さん日記40

   ~反則技の笑えるお話

 

ご両家お顔合わせのお席でした。

こういう大切なイベントのお手伝いをしたくて、今のバイト先にお世話になったのですが、今は、お部屋を掛け持ちして、ホールも手伝って、、、

 

なので、お料理をお出しするタイミングがずれて、お待たせすることになってしまったり、申し訳ないことになっています。

 

お顔合わせの場合、初めは静かです。

緊張感が伝わります。

 

お飲み物を伺います。

もうすぐ花嫁さんのお父様が、ウーロン茶。

お車とのことです。

”私も、ウーロン茶を下さい” と奥様。

 

と、ここで、先ほどのウーロン茶のお父様が、

”あちら様が、飲まれるようであれば、お前もお付き合いさせて頂いたらどうだぁ” 

優しくおっしゃいました。

いい感じ!ご夫婦仲が良い幸せな家庭だと想像できます。

 

   仲の良い中年夫婦のイラスト

 

と、ここで、もうすぐお婿さん側のご両親が ”生ビールお願いします”

結局、ウーロン茶1,生ビール5で承りました。

 

生ビールは、泡が命!と思っています。

時間がたつとしぼんでしまうので、生ビールを先にお出しする約束になっていますが、そこは、一人ウーロン茶のお父様をたてなければっ!と思い、先ずは、ウーロン茶、そして、反対側のお父様から生ビールを、、、

 

ん?一つ足りない。

”生ビール5つお願いします!” と、注いでもらい、4つだけお盆に載せて持ってきてしまったようです。

 

慌てて、裏に戻りました。

そしたら、黒服さんが、でしょ!って顔してるんですよ。

だったら、5つじゃないの!4つしかのってないよとか言ってくれてもいいのでは、、、

いえいえ、私が悪い。八つ当たりですね。

 

お客様は、とても優しい方々で、何事も無かったかのように ”乾杯!”をなさって下さいました。少し泡が残念なビールで、、、

 

乾杯の記念写真も撮らせて頂きました。

 

さて、忙しい時ほど落ち着かなければなりません。

自分に言い聞かせます。

今日は、私が対応しているお客様は、他にもいらっしゃるとはいえ、このお部屋のお客様にとっては、仲居さんは私!なのですから。

 

ところが、お下げするお皿がおてもとに触れてしまいました。

お祝いのお席で使うお箸は、お正月などに使われる、丸い両細の柳箸です。

コロコロと落ちてしまいました。

 

あらまっ、やっちゃった

 

”失礼いたしました。申し訳ありません。箸が転げたと笑ってお許し下さい”

 

先ほども言いましたように、優しいお客様です。

 

”お姉さん、上手い事言うねぇ”

 

”失敗する度に、言い訳ばかり覚えます”

 

”箸が転がって笑うほど、もう若くないけどぉ” と笑って下さいました。

 

この、笑って許して下さったお婿さんのお母様が、この後、本当に笑えるお話をなさいました。

 

ご主人様がハチに刺されたのだそうです。

 

   怖い蜂のイラスト

 

アナフィラキシーショックで、大変苦しいご様子で、奥様の運転で病院に向かう車の中では、一刻も早く病院へ。赤でも止まるな!とご無理をおっしゃるほど切羽詰まった状態だったそうです。

ここまでは、深刻です。笑えません。

お嫁さん側のご両親様も真剣に聞いていらっしゃいます。

 

奥様がおっしゃるには

”主人、鼻が大きいじゃないですか”

 

ーーーつい、見ちゃいますよね。はい。確かにどどんとなさっています。

 

”お医者様が、鼻を刺されたんですね!って言うんです。鼻じゃないのに、、、クックックッ”

 

もう、全員で大笑い。

 

私は、笑いをこらえて退室致しました。

 

しかし、反則技ともいえるこの笑いネタ。

お父様が体を張って皆様を和ませて下さいました。

 

でも、お父様、もうハチには刺されないで下さいませ。

ショックがひどくなると聞いています。

 

 

私のブログだけを読んで、私の仲居さんとしての仕事ぶりを誉めて下さる方が度々いらして、少々恥ずかしい気持ちでおります。

 

自分に都合の良い様に書いているのだと思います。

実は、けっこうやらかしています。

 

 

 

 

 

 

11月の着物コーデ~7日

今日もバイトです。

4日連続!

昨日は予想通り、バタバタでした。

 

今日も忙しいだろうと思われます。

今日も洗える着物にします。

テキパキしなければ!

私の場合、テキパキ!と決意してやっと普通なので、、、

 

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遠目には、織の着物に見えますが、織柄風にを染めたものです。

縮緬風にしぼもあります。

この手の、染の着物ですが、私は柄を重視して、織の着物として扱ってしまいます。

 

織の着物に相応しい染の帯を合せました。

 

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歌舞伎の幕の色を連想させる色合いの帯に、隈取りが描かれています。

いかにも趣味の帯という感じです。

 

ちなみに、歌舞伎の幕の色は、黒、柿色、萌黄(または白)の三色です。

 

この帯の生地なのですが、テレビCMの<みんなの大家さん>(だったかな?)で、”てえへんだぁ、てえへんだぁ” と言っている瓦版屋さんが着ている半纏と同じなんです。

 

テレビを見ていて、あっおんなじ!とすぐに気が付きました。

 

 

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帯揚げは、着物に使われている色の中から、オレンジを選びました。

帯締めも、オレンジで揃えるのも有りだと思いますが、グリーンの方が落ち着いた印象になると思います。

 

 

11月の着物コーデ~6日

今日もバイトです。

お酒の提供も始まり、新規感染者数も落ち着いていて、流石に土日はご予約頂けるようになりました。

でも、先のことは解からないということで、人手は増やさないのだそうです。

 

今日は、バタバタしそうなので、洗える着物にしました。

 

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紅葉を思わせる色柄です。

気が付けば、近所の公園の銀杏も色付き始めました。

 

お茶のお稽古用に母が仕立ててくれた着物です。

秋にしか着ないとはいえ、30年くらい着ているのではないでしょうか。

しみじみと考えて、自分でも驚きました。

大丈夫です。まだ似合っていると母が言っています。(親バカ)

 

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赤い帯で、可愛いい路線を目指しました。

地紋だけの帯ですと、着物の柄が引き立ちますね。

 

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帯揚げは、黄緑。

帯締めは、薄紫と更に淡い藤色を繋いだ丸ぐけです。

勿論、母のお手製です。

これは、色留の余り布です。

色留の胸元近くは藤色で、裾の方へ行くにつれ、だんだんと色が濃くなっています。

なので、端切れも2色になったのですね。

いつものように、つなぎ目はビーズで隠しています。

11月の着物コーデ~5日

今日も、良いお天気!

 

選んだのは塩瀬の小紋です。

良く見ると、ピンク、赤、緑などが入っているのですが、全体として、茶色!の印象なので、やはり、秋冬に着ることが多い着物です。

 

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この着物には、元々裾回しが付いていました。

 

緑の小花が染められています。

着物をデザインされた方が、裾が返った時のことも考えて、デザインしたものです。

これを付けるために、裾回しの分を長く織って、一反+裾回し分がひとつの反物となっています。

つまりは、この裾回しは、表生地と同じ生地です。

 

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昨日と同じように、使い勝手の良い白い帯を合せました。

平仕立ての名古屋帯です。

 

帯と着物の合わせ方は、色ばかりではありません。

格を合せるといいますか、合うものと合わないものがあります。

今日の帯は、小紋に相応しいものです。

刺繍の帯とは言っても、控えめなデザインですし、付下げや訪問着には淋しい感じが致します。

ストライクゾーンは小紋です。

 

昨日の縮緬の帯を、今日のような塩瀬の着物に合わせることはあまりしません。

 

また、刺繍の帯は、紬の着物にはあまり合いません。

でも、どうでしょう。

この程度の刺繍で、芯の入っていない普段着用の仕立てにしてあるこのタイプの帯でしたら、紬に締めても良いかなぁとも思います。

礼装には、決まりごとがありますが、普段着は、おしゃれ感覚で楽しんでも良いのではないでしょうか。

 

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帯揚げは、着物に使われているピンクを。

帯締めも、ピンクを合せようと思いましたが、ふと、この臙脂色と白の丸組を合せてみたところ、着物のドット柄の部分と印象が近くて、合うように思いました。

着物に赤が使われていることもあるでしょう。