母と私の着物ぐらし

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9月4日~今日は櫛の日

9月4日で、くしの日。

そして、母の誕生日です。

 

先日、買い物もままならない緊急事態宣言下ですので、通販でワンピースをプレゼントしました。

ただ、お誕生日のお祝いと認識しているかは疑問です。

喜んではくれていました。これ着てお食事に行きたいねぇ~って。

この、ささやかな希望も今は難しいです。

 

今朝は、先ずは、寝起きに、肩と背中のマッサージをしましたよ。

我が家の場合は、毎日が母の日ですが、お誕生日は特別です。

このところお天気が悪いので、あちこちと痛むらしいです。

 

そして、お目覚はこれ

 

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源 吉兆庵の<みやびぐり>というお菓子です。

きざんだ栗入りの栗羊羹と、小豆の羊羹が2層になっているという手の込みようです。

バイト先の最寄り駅のデパートの中に入っているので、ときどき買います。

季節で変わっていくお菓子は楽しみですし、ここのお菓子は外れません。

母のご機嫌取りにもなります。

でもぉ~

 

私も、ぐんちゃん和尚のように、地元に<重田菓子店>さんのような良いお菓子屋さんがあれば、そこのお世話になりたいのです。

残念なことに、あれほどに繊細で美しいお菓子を作ってくれるお店が近くにはありません。

金魚のお菓子の金魚が出目金になっていることに気付いた時は、感動いたしました。

 

gunjima-taii.hatenablog.com

 

 

毎朝、お菓子を食べる習慣はありません。

今日は雨が降っていましたので、お散歩にいけませんし、お茶でも飲もうかということになりました。

 

お菓子を食べて、また、肩のマッサージ。

あと、寝る前にでもすれば、プレゼントに肩たたき券を出した感じになりますでしょう。

 

母にお祝いが届いています。

母は、たいそう喜んで、床の間に飾っています。

 

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母が愛して止まない<久保田の万寿>と、安倍元首相のお膝元の<獺祭>。

こんな贅沢なものを私もお相伴できるなんて、幸せです。

 

大吟醸と呼ばれるものは、精米歩合が50%以下です。

ちなみに吟醸ですと60%以下。

ここ、ちょっと解かりずらいのですが、つまり、大吟醸は元のお米を半分以上削り落とし、雑味を取って作られているのです。

 

獺祭の磨き二割三分と書かれているものは、77%を削って、残りの23%で作られているという意味になります。

私は初めて頂くのが楽しみですが、その繊細な味が私に解かるかが心配です。

でも、母には解かると思います。

母はそういう人です。

贈り物をし甲斐があるとも言えますが、けっこう面倒くさいです。

 

今晩は、母が元気でいてくれることに感謝しつつ、健康を願って乾杯することといたします。

9月の着物コーデ~3日

今日も雨ですね。しかも涼しいというか、肌寒いほどです。

 

例年ですと、9月に入っての厳しい残暑と衣更えとの狭間で右往左往するのです。

 

絽は着物にあまり興味のない方でも、夏の物と解かってしまうので、細い糸で織られた薄物のうちの、あまり透けないものを、単衣のふりして着てしまおう!とか、

でも、昔ながらの衣更えの習慣も大事にしたいし、とか、

暑いのに意地を張るのもどうかなぁ、とか。

でも、今年は、すんなり単衣が着られます。

 

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あらまっ!写真で見たら、袖が合ってないですね。

下着は既製品の3寸。多分、3寸切り上げです。つまり、3寸で生地を切って縫っているのです。

着物は母の仕立てで、仕立て上がりが3寸になっています。

大丈夫です。仕事中は、そでを留めております。

 

この着物は、母の踊りの団体のお揃いで、男性も同じ柄の着物を着ていらっしゃいました。なので、花柄などは避けたのだと思います。

 

ベージュに茶で、秋らしい色合いなので着てみました。

 

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帯は、この時期に重宝な博多帯です。

伝統の柄に少し変化が加わった物になっています。

 

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小物は、グリーン系でも合うと思いましたが、帯にブルーと水色が使われていたので、水色を選びました。

9月の着物コーデ~2日

9月は、着物は衣更えです。

 

着物は、薄物から単衣へと変わります。

 

夏帯は仕舞って、月初めは、博多帯のように芯のない帯が軽やかで良いかと思います。

下着も、衿や袖が絽のものから、衿は塩瀬、袖も透けない物へと変わります。

ということで、ここ何日かは、入れ替えを頑張っておりました。

 

例年ですと、残暑が厳しい頃なのですが、今日はすっかり秋めいた陽気でした。

雨でしたので、ポリエステルの着物です。

 

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松や、梅や七宝なども描かれているのですが、私には菊の印象が強い着物です。

茶(栗皮色だと思われます)が秋のイメージを引いてくるからかもしれません。

 

帯は、オレンジ色っぽく写っていますが、実際はもっと赤いです。

松葉仕立ての名古屋帯です。

博多帯ではありませんが、芯の入っていない帯なので、軽い感じで、単衣の着物に合うと思います。

 

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着物は、良く見ると、白い部分にろうけつ染めのように、ひびが入ったような染が施されています。

 

帯締め帯揚げは赤に映えるグリーン系を選びました。

 

この着物の柄は、茶一色で描かれていると思いきや、花の真ん中の部分に紫が使われています。

この、紫を活かしてコーディネートしていくというのも楽しいのですが、9月に入ったばかりなので、小物はグリーンにしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

父方の祖母と母と私

ブログを拝見しておりますと、それぞれのご家庭にいろいろな事情があることを知ります。

大切なお母様と、お姑さんであるお祖母様の関係がしっくりいっていないご様子や、実の親子さんでも、価値観が違いすぎて悩みの種になってしまっている方もおいでです。

 

今日の朝ドラの中のセリフが刺さりました。

いつも笑っている人が何も悩みが無いとは言えない。

 

傷ついたことのない人なんてひとりもいませんよね。

人に言えないことのひとつやふたつ誰にもありますよね。

 

 

人に言えないことでもなく、悩みでもないのですが、私は父方の祖母が嫌いです。

 

私が生後半年の時に父が亡くなりました。

 

山での遭難事故でした。

悲しみのどん底にいる母に向かって、祖母は、どうして出かけるのを止めなかったのかと責めたそうです。

死ぬようなことになるのに、妻として何故わからなかったのか、と。

 

解かりませんよね。神じゃないんですから。

無茶言いますよね。

 

そして、これから、一人で乳飲み子を育てていかなければならない母に向かって、孫は他にもいるので援助は出来ないと言って、突き放したそうです。

 

祖父は大人しい人で、何のフォローも無し。

私は父方の祖父母には見放された孫という訳です。

 

 

母は、復籍して、私を連れて母の実家に戻りました。

 

母方の祖父母にとっては、私は初孫でした。

父の居ない不憫さもあったのでしょう。溺愛されました。

 

おじいちゃん、おばあちゃんの愛情のかけ方は、母親のものとは一味違います。

無条件というか、とにかく甘あまです。

年寄っ子三文安の私となってしまいましたが、可愛がられた記憶は私の宝物です。

 

母は、父方の祖母から辛い時に辛いことを言われたので、ずっとしこりになっていたようです。

私にその時のことをよく話していました。

後に母は反省していて、

”お母さんも、生きて行くことが色々と大変だったから、ついお前に愚痴を言ってしまったけれど、それで、おばあさんのことを嫌いにさせてしまって悪かった”と、言っておりました。

 

援助は断っても、お墓を立て直すとか、そういう時はお知らせがあるわけです。

私は子供ながらに、お金がかかるときは言ってくるのねと、向こうの家には不信感ばかりが募りました。

それに、私という存在がなければ、父が亡くなった時点で他人になれるはずなのに、母に申し訳ないと感じておりました。

 

父の実家とは、長い間、連絡を取ることもなく過ぎました。

私と母の住所も電話番号も知らなかったのでしょう。

突然に、父の弟が母の実家に私たち母娘の連絡先を聞いてきたのです。

 

祖母が、具合が悪く、とにかく母に会いたいと言っているということでした。

危篤状態で会いたいと言われれば、行かないわけにはいきません。

 

祖母は、母に謝らなければ、あの世で私の父に合わす顔がない。死んでも死にきれないと言っていたと言います。

 

母が、枕元に座って

”おかあさん、御無沙汰しております。いかがですか?”

 

祖母は、叔父たちの手をかりて、やっと体を起こして、さらに布団の上に正座して

 

”〇〇には、本当に申し訳ないことをした。死ぬ前にどうしても謝りたかった。本当に悪かった”

泣きながら、手をついて謝りました。

 

母は、仕事を3つ持って、朝から晩まで働いていました。

そして、ときどき祖母のこと、私に愚痴を言っていました。

 

なので、泣いて謝る病床の祖母を見ても、私は実に冷ややかなものでした。

 

ところが、苦労をした本人の母が、祖母の手を取って、一緒に泣いているではありませんか。

”おかあさん、もう気にしないで下さい。手をあげて下さい”

 

この場面で、祖母をなじるような母ではなくて良かったと思う反面、 

 

 いいの?おかあさん。そんなに簡単に水に流せるの?

よく泣いて話していたよね。

私は、おばあさんの仕打ちを許せないよ。

というか、おかあさんのためにも許さない。

だいたい、死ぬ前にすっきりしたいって、自分勝手なだけじゃないの?

 

とも思ってしまうのでした。

 

二人になって、その気持ちを母に言うと、

 

おかあさんが、お前に苦労を見せすぎてしまった。

一人で留守番もさせて淋しい思いをさせてしまった。

だから、こんなにきつい子になってしまって、おかあさんは悲しい。

と言われました。

 

 

 私だって、わかっています。

許せないのは甘えだということ。

社会生活を送っていれば、お互いを思いやって、尊重しあっていかなければ何も動きません。

私だって、せめて、人に優しくしたいという気持ちは持って生きて行きたいと考えています。

 

私が祖母を許せないという幼稚な感情は、身内ゆえの甘えです。

 

可愛がってもらった記憶の無い祖母ですが、孫の許さないという感情は許してくれると思っています。

血の繋がった祖母なのですから。

 

この話、落ちがあります。

 

実は、本当に祖母はスッキリしたようで、死にそうだったはずでしたのに、元気になって、その後何年も生きました。

 

それから、この話を聞いてくれた人が

いつか、〇〇ちゃんも、おばあさんを許せるようになるといいな。

そうなるように、頑張る。と言ってくれました。

 

何の話や!ってなりましたね。

 

マイナスの記憶も、感情も、ひょんなことで楽!喜!などが加味される場合があります。

生きることによって、思い出の印象も変わっていきます。

 

 

 

 

8月の着物コーデ~27日

薄物の時期は、7月と8月の2か月です。

 

紗のように、透け感が強いものは更に時期は短く、盛夏と呼ばれる7月半ば~8月半ばに相応しいものとなります。

絽は、季節の先取りとして、6月の末から着る方もいらっしゃいますし、8月末まで着ることが出来ます。

 

とはいえ、色や柄によって、微妙に着る時期を選びます。

 

 

今日、選んだ着物には、菊、桔梗、萩など秋を感じる花々が描かれています。

8月も20日を過ぎないとなかなか出番が来ない着物です。

とても気に入っているので、薄物の最後をこの着物にすることが多いです。

 

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柄は大きくても色が地味めですと、長く着ることが出来ます。

 

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グレーのぼかしと相性の良い色はたくさんあります。

ピンクを選ぶと可愛らしくなりますし、水色やグリーンで爽やかに、また、茶系でも合います。

 

今日は、淡いオレンジを合せてみました。

 

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帯締め帯揚げは、オレンジと迷いましたが、水色で良かったようです。

今日は猛暑でしたもの。水色は涼を呼びます。

8月の着物コーデ~26日

8月もすでに末ですね。

9月からは着物は単衣の時期になります。

 

コロナ禍でお出かけもままならない今、着物を着るのはバイトの日だけです。

と、いうことは、今年、私が薄物を着る日は今日と明日の二日のみとなります。

 

この夏も袖を通さずにそのまま仕舞うことになりそうな着物が、あれと、、、これと、、、。

残念です。

 

今日、着たいと思ったのは、、、

 

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ポリエステルの絽の小紋ですが、ちらっと見ると夏大島かと見紛います。

今日は、濃い色の着物ですが、暑いのを覚悟して選びました。

 

紬風に見えるこの着物には、柔らかい質感の絽縮緬の帯が合うと思います。

 

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渋い色合いの着物には、刺繍の帯が映えます。

 

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紺色の着物に、反対色のクリーム色の帯を選びましたが、帯の柄にも藍色のなでしこが刺繍されているので、調和は良いと思います。

帯揚げ、帯締めは、水色を合せました。

宅配便~枝豆

 

    ~次々と届く宅配便

      ~おばちゃん!おじちゃん!ありがとう!

 

せっかくの気持ちです。

送って頂いたものを痛ませてしまってはいけません。

 

例えば、枝豆の場合は、時間の経過とともに甘みが落ちてしまいます。

 

なので、

今日と明日くらいの茹でて食べる分を残して、殻を取って、そのまま生のまま冷凍します。

 

 

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これを枝豆ご飯に炊くのが私の好物です!

 

 生のまま薄皮を取るのはとても苦労ですが、冷凍のまま、水を入れて揉むと、薄皮が簡単に取れます。

 

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薄皮を取ったものを塩でもんで

 

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水かげんを見る時に、お酒をどぼっと入れて、塩加減を見て、昆布の1枚も入れて炊くと

 

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豆の甘さがご飯にもうつって美味しいのです。

 

ポイント!というほどの事でもありませんが、薄皮は食べたときに舌触りが悪いので、この私でも丁寧に取り除いています。